2010年02月07日

『竜馬がゆく』5



薩摩が会津と組んだことにより朝敵となった長州は巻き返しを
図るが、池田屋の変蛤御門の変を経てもはや長州藩は滅亡寸前。

時勢は急速に緊迫し、京は佐幕一色となる。
各藩でも佐幕派が優位に立ち、勤皇派は粛清されていく。

一方、竜馬は神戸海軍塾が解散させられ一から出直しである。

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時勢は緊迫し、物語もいよいよ面白くなってくる。

薩摩と会津が組んだ政変により、京を追われた長州の一部過激な
志士が巻き返しを図る。
京都御所に火をかけ、混乱に乗じて孝明天皇を長州に連れ去る
という計画である。
その密議を池田屋で行っていたところ、新撰組の襲撃を受け、
計画は水泡に帰す。

こうなると、長州藩の暴走を誰も止められない。
戦国武者を彷彿させる来島又兵衛や、久坂玄瑞、福原越後、
国司信濃、益田右衛門介らを中心とした長州軍と薩摩、会津、
桑名を中心した諸藩が蛤御門付近で激突する。
いわゆる禁門の変(蛤御門の変とも言われる)である。
長州は敗走、来島又兵衛、久坂玄瑞は戦死する。

これをきっかけとして長州征伐が行われることになる。
第一次長州征伐は尾張藩主徳川慶勝を総督、薩摩藩士西郷隆盛
参謀として行われた。
一方、長州では藩論が分裂し、保守派(俗論派)が政権を
握る。長州藩は恭順の意を表す。
幕府はこの際長州藩の息の根を止めたかったが、恭順姿勢を
見届けた征長軍は撤退する。
このとき、一橋慶喜(後の十五代将軍 徳川慶喜)は
「徳川慶勝は西郷にたぶらかされた」と非難している。
最初は長州藩を取り潰すことを考えていた西郷隆盛は、
政局を見たり勝海舟の意見を聞いたりしているうちに、
幕府の勢力を盛り返さないように長州藩の温存を考えるように
なったのであった。

竜馬はまだ表舞台には出てこない。

さて第5巻で印象に残った箇所はいろいろあります。

まずは、島津久光
薩摩藩主の父で実権を握っている。
政局の中心になるつもりで京にやってきて、会津と組んで
長州追い落としを実現したものの、世論は英雄とも何とも見て
くれず、政敵の長州藩だけでなく、諸藩も「薩賊」と呼ぶ始末。
嫌気がさして「帰る」と言い出したらしい。

司馬遼太郎は、「根が、殿様なのだ」と批評している。
これを読んで思い出したのが細川元首相。
1月の日経新聞の『私の履歴書』が細川氏であったのも
タイムリー。
首相をすぐに辞めたこと、60歳で政界引退したことについて
いろいろと述べられていたが、私も司馬遼太郎と同様
「根が、殿様なのだ」と言いたい。

第5巻でいよいよ西郷隆盛が登場する。
竜馬との出会いは名場面である。
是非、読んでいただきたい。

どういう人間が大事業をなせるかについて、両者はこう
述べている。

西郷隆盛「命も要らず、名も要らず、官位も金も要らぬ人は、
始末にこまるものなり。この始末に困る人ならでは艱難を
共にして国家の大業は成し得られぬものなり」

坂本竜馬「世に生を得るは事を成すにあり」
「人の事跡を慕い人の真似をすることなかれ」

後に、勝海舟が坂本竜馬に西郷の印象を聞いたとき、
竜馬はこう答えたそうだ。
「われはじめて西郷を見る。その人物、茫漠としてとらえどころ
なし。ちょうと大鐘のごとし。小さく叩けば小さく鳴り、
大きく叩けば大きく鳴る」
勝は大いに感嘆し、「評するも人、評せらるるも人」
と、日記に書きとめた。

第6巻では政局はさらに緊張の度合いを高めていく。
竜馬も東奔西走し、大活躍。
お楽しみに。

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参考書籍

龍馬伝 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)


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